[Users] X Server 1.12.2によるX server立ち上げ(Re: booting with blank screen noticing "out of range signal")

Hiroshi Kubo kubo.hirosi @ gmail.com
2013年 9月 11日 (水) 11:17:45 JST


久保です。

多くの方から有益な助言をいただき,問題を理解し,問題解決のための
課題を明らかにすることにつとめてきました。問題解決の見通しは得ら
れていませんが,問題と課題の整理を試みます。

Subjectは「X Server 1.12.2によるX server立ち上げ」に変えました。

[ご相談時の問題認識]

  From: Hiroshi Kubo <kubo.hirosi @ gmail.com>
  Date: Wed, 4 Sep 2013 23:11:35 +0900
  
  > アップグレードしたSolaris 11.1のブートで次の現象を体験しました。
  > 
  > ブートはGUIログインまで進行せず,真っ黒の画面につぎを表示してハングアップします。
  > 
  >     Out of range signal.
  > 
  >     Cannot display this video mode.
  > 
  >     Change computer display input to 1600x1200 @ 60Hz
  > 
  > どうしたものか見当がつかず放置してありましたが,さっきふと思いついてモニターを交換して
  > 
  > 試してみたら,正常にログインできました。交換後のモニターの解像度は1280x1024 @ 60です。
  > 
  > なお解像度はSystem>Preferences>Monitorの表示を転記しました。
  > 
  > どう理解すればよろしいのでしょうか。
  > 
  > そしてどうすれば元のモニターに戻せるのでしょうか。
  > -- 
  > 久保@横浜

[問題発生の環境]

この問題はSolaris 11.1になってはじめて体験しました。Solaris 11で
は同じモニターを使っていながら,この問題に出会ったことはありませ
ん。

問題発生の環境は正確にはつぎです。9/5のメールから転記します。そ
れに/var/log/Xorg.0.logからXorg情報を追加します。

  # uname -a
  SunOS nami 5.11 11.1 i86pc i386 i86pc
  
  # cat /etc/release
  Oracle Solaris 11.1 X86
  Copyright (c) 1983, 2012, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
  Assembled 19 September 2012
  
  # ddu のレポートから:
  Video | Intel Corporation 82G33/G31 Express Integrated Graphics Controller

  X.Org X Server 1.12.2
  Release Date: 2012-05-29

[現時点での問題認識]

当初の問題認識は間違いです。現時点で正しいと思っている認識を書い
てみます。

Solaris 11.1のブートはGNOMEセッションを立ち上げるにいたりません。
X serverを立ち上げることができないからです。"Out of range
signal."以下のメッセージは,X serverをなぜ立ち上げることができな
いかの理由を表示しています。

大村さんから,メッセージの読み方について教えていただきました。転
記します。

  From: Hisahiro Ohmura <hisa_x @ init.tw>
  Date: Sat, 7 Sep 2013 20:36:25 +0900
  
  > 大村です。
  > 
  >>      Out of range signal.
  >>
  >>      Cannot display this video mode.
  >>
  >>      Change computer display input to 1600x1200 @ 60Hz
  > 
  > この内容は、「(表示可能な)範囲外の信号が入力されているので画面表示出来ない」
  > という意味のメッセージで、恐らくホスト側ではなくモニタ自身が
  > 表示させているものだと思います。
  > 良く見比べると、コンソールのテキストとはフォントが違うのではないでしょうか。

X serverは立ち上がっていませんが,ブートはできていますから,他の
ホストからSSHログインし状態を調べたり,設定を変更したり,X
serverが立ち上がってくれるかどうかのテストはできます。

[問題解決のためになすべき課題]

X serverが立ち上がってくれるようxorg.confを自らつく
り,/etc/X11/xorg.confとして配置すること,課題はこれにつきます。

[解決の方法]

中治さんが教えてくれました。転記します。

  From: NAKAJI Hiroyuki <nakaji @ jp.freebsd.org>
  Date: Fri, 06 Sep 2013 12:02:24 +0900
  
  > その状況だとsshログインはできるでしょうから、
  > 
  > svcadm disable gdm
  > /sbin/poweroff
  > 
  > のあと、前のモニタに交換、再起動して、コンソールでrootログイン、
  > 
  > X -configure

正しくは Xorg -configure です。

  > 
  > でできた /root/xorg.conf.new を /etc/X11/xorg.conf にコピーして、
  > 
  > SubSection "Display"
  > 
  > の中に適当な Modes を書けばいいんだろうと思います。
  > 
  > ## と、見つけにくい Oracle のドキュメントに書いてあったような…
  > 
  > この辺の手動設定方法については、XFree86 や出始め頃の Xorg に関する「古い
  > Tips」を探すのがよいかもしれません。

[解決の試み]

中治さんはあっさり書いておられますが,私には手に負えませんでした。
私は試みを放棄しました。なおその際,中治さんの文章の中の「前のモ
ニターに交換」には従いませんでした。

参照したのは,つぎのドキュメントくらいです。

  Oracle Solaris 11.1 デスクトップ管理者ガイド
  2013 年 2 月
  第 12 章
  X Window System の操作

xorg.conf(4)も参照しましたが,そう熱心ではありませんでした。

X server立ち上げに失敗した/var/log/Xorg.0.logから何か手がかりが得
られるのではないかと期待しましたが,失敗の記録から学ぶことはできません
でした。

GNOMEセッションを立ち上げてくれるSolaris 11でのXorg.0.logと,立ち
上げてくれないSolaris 11.1のそれを比較することも行いましたが,手
がかりは何も得られませんでした。後者の方が行数が少ないのは Xorgに
よるxorg.conf自動構成の中断を意味するのであろうと考え,中断の事情
の痕跡を探しましたが,これも空振りに終わりました。

知識不足,力不足を自覚し,解決の試みは放棄しました。

[今後]

Xorg.0.logの解読にはまだ関心が残っています。関心は続くかもしれま
せんが,Solaris 11.1を使いたいと思うことはたぶんないと思います。

        *

以上,ご相談開始から今日までのことを書いて,助言くださった皆さん
へのお礼の言葉に代えます。

ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

---久保宏志


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