[Users] 【急ぎ】バックアップファイルの、分割バックアップについて。

KOMEDA Shinji komeda @ situs.co.jp
2014年 12月 27日 (土) 18:04:39 JST


米田です。

PCは1台しかないのであれば、リストアの実験は、VirtualBox などで仮想環境をつくっ
て、まずそこで実験されることを強く推奨します。

zfs create でもとの領域を初期化してしまうと、その領域にあるデータはすべて破棄
され、新たに ZFS のプール領域として再初期化されてしまうため、手順に誤りがあっ
ても戻ることができません。

バックアップはすでに取得しているので、ゲストOSの作成で、OS をインストールする
代わりに、このバックアップデータをリストアするのが良いでしょう。

あるいは、起動ディスクは外して、代わりに初期化しても良い別のディスクを接続し
てそこにリストアしてみるなどの方法も考えられます。

躓き箇所のコマンドだけ簡単に挙げておきます。

* バックアップ

FAT32ボリュームのマウント

mount -F pcfs /dev/c2t0d0p2 /backup-dir

分割バックアップ

zfs send … | split -b 4095m - /backup-dir/backup-file.

gzip で圧縮するなら

zfs send … |  gzip -9 | split -b 4095m - /backup-dir/backup-file.gz.

* リストア

もし、初期化する前にファイルを救出するのであれば

  zpool list 

でプール名を確認して、

  mkdir /altroot
  zpool import -R /altroot プール名

でプールをインポートすれば、/altroot 以下に元のツリーがマウントされますので、
必要なファイルを別の領域なりメディナなりに保存してください。インポートしたプー
ルは

  zpool export プール名
  
で取り外します。

プールの作成は、プライマリパーティションを指定するのではなく、Solaris ディス
クラベルのパーティション(スライス)を指定します。zpool status で表示されている
デバイス名です。

  zpool create -f -o failmode=continue -R /a -m legacy -o
cachefile=/etc/zfs/zpool.cache rpool c2t0d0s0

このコマンド実行した時点で、この領域にあったデータは破棄されますので、くれぐ
れも実行には注意してください。

分割バックアップを結合してリストアするのは

  cat /backup-dir/backup-file.?? | zfs receive …

gzip で圧縮してあったなら

  cat /backup-dir/backup-file.?? | gzip -dc | zfs receive …

以上です。

-- 
KOMEDA Shinji




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